心が晴れず

心が晴れず
何を求めるでもなく
ただ呼吸している
生物としての自分は


ただ呼吸している
飯を食い
眠り
排泄しながら


その合間に
言葉を使うこともあれば
言葉にならぬ衝動に満たされ
それに見合う言葉を探し


耳を傾けながら
これを打つ


これを打って
何になるでもなく
何を得るでもなく


でももし呼吸するように
言葉を打てれば
そうすれば何かを
得られる


だがほんとはそう思っているわけでもなく
ただ胸の奥にあった衝動が少し
その手をゆるめてくれる


そしてつかのま心が晴れる気もする
その瞬間をいつも求めている